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「食」の機能と創意工夫を競い合う
全施設参加の料理コンテスト開催
生活の質を大きく左右する毎日の食事。利用者様それぞれの身体状態に応じて、必要な栄養がちゃんと摂れることはもちろん、美味しく食べて生きる喜びを感じていただけるよう、健祥会グループでは「食」をとても大切にしています。
グループを横断して組織される給食部会には管理栄養士や調理員が参加、情報収集や実践報告、意見交換を行い、「食」の質の向上をめざして活動しています。
その一環として、定期的に行われる料理コンテスト。褥瘡予防料理、骨折予防料理、ちらし寿司(統一献立)、中華料理(統一献立)の4つのテーマで、全施設が健祥会プレゼンテーションに料理を持ち寄って開催されました。
冒頭、理事長中村太一から「栄養管理は制度の上でも非常に重視されてきており、食の質の追求は永遠のテーマです。常に勉強し、技術を磨いてください。問題解決ではなく、問題発見に重きをおくシリコンバレー発の手法を『デザイン思考』といいます。皆さんも利用者様のニーズをすくい上げ、新しい発想で、新しい美味しさ、新しい機能を生み出していってください」と挨拶。理事長を審査員長に、本部長中村晃子をはじめ役員が審査員をつとめ、栄養学が専門の専門学校健祥会学園校長武田英二がアドバイザーとして、創意工夫の詰まった料理を味見してまわりました。また、おふたりの内定者がインターンとして参加してくださいました。
褥瘡予防料理は、たんぱく質や亜鉛、鉄など、骨折予防料理にはカルシウムやビタミンなどを意識して食材を選び、献立が立てられています。ただ栄養価が高いだけでなく、美味しく食べていただけるように、牛肉は薄切りのものをロールすることでさっぱりと仕上げたり、鮎の甘露煮は真空調理により骨まで食べられたり、などなど、工夫がいっぱい。全員が4つのテーブルをまわって他施設の料理をあれこれ試食し、熱心に話を聞いたりアドバイスし合ったりしていました。
内定者のお二人からいただいた感想をご紹介します。
こうした取り組みもグループのスケールメリットの一つ、競い合い、切磋琢磨し、利用者様の喜びと身体機能の維持向上につながるよう、食事の質をさらに極めてまいります。
[記事公開日]2018/11/20(火)
[最終更新日]2018/11/22(木)
すごく工夫されていて、見た目も美しく、味も良くて感心しました。食事一つとっても、皆さんが強い思いをもってらっしゃることがわかりました
ソフト食を初めて食べましたが、想像とはまったく違っていて、美味しくいただきました。利用者さんのために見えないところでこんな努力をされているなんて素晴らしいです