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認知症の人の地域社会での暮らしを支えるために!
認知症ライフサポート研修開催
65歳以上の4人に1人が認知症とその“予備軍”と言われる今、増え続けている認知症の人とその家族への支援には、もっとも身近な基礎自治体の積極的な取り組みが大切です。健祥会グループでは所在市町村が実施する「認知症対策等総合支援事業」を積極的に受託し、「平成25年度認知症ライフサポートモデルを実現するための認知症多職種協働研修」を各施設において開催してきました。吉野川市からの委託により、鴨島町で3月20日、山川町で3月27日に開催される2回の研修が今年度の最後となります。
鴨島町での研修会には、ケアマネジャーや地域包括支援センター職員ら、認知症の人と関わりを持つ専門職35名が参加。健祥会福祉専門学校介護学科専任教員の西山恵子先生が講師を務め、ビデオやグループワークを織り交ぜて、認知症になっても安心して暮らせる地域であるために、総合的な支援の在り方について学びました。 認知症ライフサポートとは、医療介護を含む統合的な生活支援であり、その人の生命、生活、人生の全体を支えることです。認知症を抱えて生きる人が生活者として必要としていることを多面的に捉え、専門職間で目標を共有し、相互の役割や機能を理解した上でチームとして認知症の人を支えます。大切なのは「自己決定を支える」「自らの力を最大限に使って暮らすことを支える」「住み慣れた地域での継続性のある暮らしを支える」という3つの視点です。 参加者は、認知症ライフサポートについての理解を深めた上で、事例を使ってのグループワークに臨み、それぞれの役割とチームケアについて学びました。共通の学びを得たことで仲間づくりがすすみ、情報交換や連携・調整、そして協働へとステップアップしていくことが望まれます。 実りのある研修会になりましたことを、事業主体である吉野川市と西山恵子先生、そして熱心に受講してくださった参加者の皆さんに御礼申し上げます。
[記事公開日]2014/03/21(金)