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この1年の集大成を競い合う
「年間取組発表会」熱く開催!


健祥会グループのすべての高齢者施設と身体障害者施設は、毎年統一テーマの下に、サービス力と利用者満足度の向上のための取り組みを実践しています。その成果の発表の場が「年間取組発表会」。予選を勝ち抜いた7施設が、健祥会トゥモローホールで開催された令和6年度の決勝大会に臨みました。

令和6年度の統一テーマは、利用者様の生活と職員の日常業務にかかせないもの〜「こころ」×「digital」〜です。
事前に行われる施設種別ごとの5つの予選を勝ち抜いて決勝進出を果たしたのは、老人保健施設 健祥会ハート、特別養護老人ホーム健祥会家康 / ケアハウス健祥会うだつ、ケアハウス健祥会アンダルシア / 健祥会ケアプランセンター阿南、介護老人保健施設 センターヴィレッジ、特別養護老人ホーム緑風会チロル、介護老人福祉施設 ふるさと那賀、グループホーム健祥会こころの7施設です。

当日、7施設の発表者と応援団が会場入り。理事長中村太一、常務理事中村晃子、本部長関久代、専門学校健祥会学園校長武田英二をはじめ、グループ本部の管理職、施設長の中から選任されるステージリーダーの見守る中、1年間頑張ってきた取り組みと成果がプレゼンテーションされました。

健祥会トゥモローホールの晴れのステージに立って

老人保健施設 健祥会ハート
つながるHeart、つなげる心


日常の業務に情報共有アプリを活用し、●Wi-Fi環境を整備してオンライン面会の実施場所を各フロアへ拡大●ご家族にリハビリ風景などの動画を共有●担当者会議をオンラインで実施●ターミナルケアの方とご家族間でこまめに情報共有し不安軽減。結果、利用者様の生活も豊かになり、ご家族との信頼関係が強化された。
「こころ」で利用者様の想いを汲み取り、支える。人と人の関わりと「デジタル」機器の活用でQOLの向上を図る。そんな施設サービスの未来につながる取り組みがお二人の利用者様の事例として紹介された。

特別養護老人ホーム健祥会家康 / ケアハウス健祥会うだつ
いきいきと活躍する 3つの「め」~みんなの想いを実現化~


愛・眼・芽・・・3つの「め」を掲げて取り組んだ。愛=敬愛・慈愛では、やりたいことを叶える取り組みを実践。眠りSCANの有効性も示された。眼=観察・分析では、アプリでのコミュニケーション支援や運転のためのトレーニングの実践で成果を得ている事例や体圧測定器での除圧値測定によりさまざまな職種が連携して褥瘡を完治させた事例などを紹介。芽=育成・やる気では、集いと憩いの場の創造について。思いやりの気持ちと介護技術と柔軟な発想で「こころ」と「digital」に取り組んだ。

ケアハウス健祥会アンダルシア / 健祥会ケアプランセンター阿南
活力ある現場づくり~digitalを身近に感じる工夫を~


かねてより歩行能力の維持向上のためにロボットの導入とICT化を図ってきているが、現状にはさまざまな課題がある。改善活動のためのプロジェクト委員会を立ち上げ、課題の見える化と実行計画の立案を実践、コグニバイクの活用率アップをめざした。利用者様の声を聞き、個別機能訓練の業務改革を図るとともに、丁寧なプロセスを踏みながら活用のための仕組みづくりに取り組んだ。

介護老人保健施設 センターヴィレッジ
温故知新~「こころ」と「 digital」の共奏~


健祥会の掲げる5つのゼロからおむつゼロと褥瘡ゼロを、4つの自立支援から看取りケアを選び、新たな視点からこころとdigitalの共奏により未来介護の創造をめざした。離床CATCHと眠りSCANを選定して心拍数に着目し、設定をきめ細かに見直し覚醒状態を把握することで排せつ状況が大きく改善した事例。体圧測定器や体位交換表で現状を可視化し、褥瘡や痛みのない状態となり体調も回復した事例。そしてよりよい看取りケアにつながるなど、ICTという相棒との共奏の向こうに無限の可能性が広がっている。

特別養護老人ホーム緑風会チロル
DX推進で辿り着いた手応えと新たな想像


職員からのICT機器やロボットの導入要望で進化してきたチロルの介護。特に全職員が無線インカムを使うことで現場が劇的に変わり、ストレスフリーとなり、チーム力がアップした。メーカーからの依頼により機器の実証実験に協力し、トイレやバス機器、排せつ検知システムの機能や使い勝手が改善されてきた。ウルトラファインバブル発生装置や見守りセンサーにより生産性は大きく向上し、新たな創造のステージへと向かっている。

介護老人福祉施設 ふるさと那賀
明るい未来への道標


2台あった介護ロボットの1台を返却後、介護のルーティンが崩れ、利用者様にも職員にも負の連鎖が生まれていたことから2代目の導入をめざす。まずはデータを収集し、活用時間を割り出し、有用性を確信して購入に至る。便利な機器の導入は大切だが、やはり原点はこころ。有効活用のために改めて正しい活用法を学んだ。「こころ」と「digital」の歯車が噛み合ってこそ進化と深化が見えてくる。

グループホーム健祥会こころ
引き出します!こころからの笑顔~職員のスキルとラポール~


digitalをさらに進化させてゆくために、タブレットの機能を全職員が効率よくこなせるよう、改めてICT機器の研修に取り組んだ。音声入力機能の活用による介護記録作成、動画でのレクリエーション、見守り支援システムのデータを全職員が確認・共有、などにより生まれたのは時間のゆとり、こころのゆとり、ケアのゆとり。そのゆとりで、利用者様の課題に寄り添い、支援することで、利用者様にあきらかな良き変化が生まれている。

さあ、栄冠は誰の手に?

20分の持ち時間をフルに使って行われた7つのプレゼンテーション。どの施設も時間をオーバーすることなく、余裕を持った発表ができたことも成長のひとつの証です。
そして審査は、今回初めての電子投票で行われました。コインをひとつずつ確認するハラハラ感はなかったけれど、舞台スクリーンのほか、会場に4つ設置されたモニターでとてもわかりやすく結果が示されました。

結果発表

発表の部

第1位 介護老人保健施設 センターヴィレッジ
第2位 特別養護老人ホーム 緑風会チロル
第3位 特別養護老人ホーム 健祥会家康・ケアハウス 健祥会うだつ
介護老人福祉施設 ふるさと那賀

ポスターの部

第1位 老人保健施設 健祥会ウェル
第2位 特別養護老人ホーム 健祥会バイエルン
第3位 老人保健施設 健祥会シェーンブルン

審査員講評

専門学校健祥会学園 校長武田英二


テクノロジーの力を借りて時間を作り、効率よくケアをしようという取り組みの数々、どの施設もレベルの高い内容で優劣つけ難かったです。発表は完成度が非常に高く、パッションと意欲に溢れていました。DXの取り組みは次のステージへと向かうレベルになっていると思いました。

常務理事 中村晃子

さまざまな視点と気付きにみちた実践、そしてプレゼン、ポスター、どの施設も素晴らしかったです。たくさんの感動をありがとう!
センターヴィレッジの発表の中の「こころは伝統、digitalは希望」という言葉にとても共感しました。加えて、「digital」は介護業界を変えていく救世主でもあると思います。そして、「こころ」は、健祥会が大切に紡ぎあげてきたものです。「こころ」と「digital」、この永遠のテーマのもと、我々こそが業界を引っ張っていくんだという気概をもって、皆さんとともに前に進んでいきたいと思います。


受賞施設に賞状と副賞が贈られ理事長より、以下の総評がありました。

理事長 中村太一


素晴らしい取り組みの数々に、とても手応えを感じることができました。「こころ」と「digital」の両輪は必須です。取り組みで得た成果をどう応用・活用するかは皆さん次第ですから、それぞれがさらなる実践に繋げていってほしいです。発表されたものは先駆的事例であり、せっかくのデジタル機器を使いこなせていない施設もあると思います。宝の持ち腐れにならないように、腹を据えて活用し、あれが欲しいこれが欲しいと言えるようになってほしいものです。
何であろうと目的を成し遂げるにはチームワークがいちばん大事です。ICT機器をどう利用するかもチームワークです。機器の導入一つとっても、いろんな立場、考えがあると思いますが、現場と管理職、事務職と施設長、施設とステージと本部、すべてが侃侃諤諤、意見を交わし、いいものを効果的に使う道を希求して欲しいと思います。
今年度「利用者様第一」「サービス第一」を掲げてきましたが、令和7年度もこの精神で、皆さんと共に困難を迎え撃ち、乗り越え、他法人他施設に負けない施設づくりに努めてまいりたいと思います。素晴らしい取り組み、ありがとうございました。

令和7年度のテーマ/健祥会グループの行動指針

「私は利用者ニーズに応えます」
「私は上司・部下・同僚に応えます」
「私は地域社会に応えます」

受賞施設の皆様、おめでとうございました。すべての施設の皆様、1年間の取り組み、お疲れ様でした。推進してきたDXの流れの中で、グループの永遠の行動指針をそれぞれがしっかりと捉えなおし、よいサービスづくり、職環境づくり、地域貢献について新たな実践に挑戦してください。

[記事公開日]2025/03/18(火)

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