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上板町でグループホーム「健祥会こころ」落成式
上板町の老人保健施設健祥会ハートに隣接して建設を進めていたグループホーム健祥会こころが完成し、松田卓男上板町長をはじめ、町議会の皆様、地域の皆様にお越しいただき、落成式が執り行われました。コロナの状況に鑑み、お招きする方を限らせていただき、感染対策を徹底しての開催です。
式典では健祥会グループ常務理事中村晃子の開式の辞に続き、理事長中村太一がご挨拶申し上げました。
健祥会グループ理事長中村太一 挨拶(抜粋・要約)
本日、無事健祥会こころの落成を迎えました。健祥会グループが職員寮以外で新たな施設を開設いたしますのは、2018年2月のグループホーム元気以来、4年ぶりとなります。
老人保健施設健祥会ハートが開設以来26年、上板町の皆様、近隣の町の皆様に大変お世話になりながら順次事業拡大を行い、現在通所リハビリテーション・訪問リハビリテーション・居宅介護支援事業所を併せて運営をさせていただいています。そして、今、健祥会こころのオープンによって、地域包括ケアシステムの拠点づくりが完成したわけです。今後、認知症カフェや認知症サポーター養成講座など認知症予防・介護について地域の皆様への啓発にもさらに力を入れ、今まで以上に地域のお役に立ちたいと思っています。
当グループでは「福祉は人 人は心」を会是に、「心と心」を理念に掲げています。すなわち「心」が原点です。ハートと名付けた老健に並ぶ新施設に「こころ」と名付けました。
現在、日本人の3人に1人は65歳以上です。20年前と比べ、高齢者数は約1.6倍、介護サービス利用者は約3.3倍にも増加しています。急速な高齢化の進展の中で、介護業界でもIT化・デジタル化が進んでいます。もちろん健祥会こころにも最新機器を取り揃えましたが、大切なのはデジタルを使いこなすことではなく、デジタルがもたらすエビデンスに基づいた科学的な視点で介護の世界をつくっていくということだと考えます。
グループの原点である「心」は、いくらデジタル化がすすんでも、AIには取って代わることができない、人にしかできない大切な部分です。利用者様の目線に立ったときに一番大切なのは「人と人」「心と心」のサービスであるということに立ち還ろうと、昨年来グループでは「原点回帰」を掲げています。自分が利用したい施設か、自分の親を利用させたい施設かを常に自らに問い、原点を見つめ直しながら、何よりも「心」を大切に、どこにも負けない介護サービスをつくってまいります。そして、原点である「心」とデジタルの融合により、利用者様にとっても介護者にとっても、やさしく安心の社会を築きあげていきたいと思っています。
すばらしい施設を設計・施工いただきました芝田建築設計事務所様、株式会社八千代組様をはじめ、工事関係者様、工事中ご協力いただきました近隣の皆様に深く感謝を申し上げ、落成式のご挨拶といたします。本日は誠にありがとうございます。
続いて、上板町長松田卓男様、県議会議員立川了大様からご祝辞をいただきました。
上板町長松田卓男様ご祝辞(要約)
長きにわたるコロナの影響や、不安定な国際情勢、急激な円安など、問題山積の昨今ですが、上板町では、小さなこと、当たり前のことほど真剣にチャレンジ精神をもって取り組み、さまざまな課題解決をめざしてまいっております。
健祥会様が地域の皆様の安心と安全を守ることを使命とし、「サービスの質の追求・職場での共創・地域社会への貢献」という不変の行動指針を掲げ、利用者の心の声を大切に日々活動していただいていることに、大変感謝しています。
住み慣れた地域で安心して生活を続けていくためには、住まい、医療、介護予防、生活支援などが一体的に提供できる体制の構築が必要不可欠であります。老人保健施設健祥会ハートの機能に、健祥会こころの認知症介護が加わることは大変ありがたいことです。
今後とも、本町の地域共生社会の実現に向けた地域包括ケアシステム構築のためにご協力をお願いし、新施設の落成をお祝い申し上げます。
県議会議員立川了大様ご祝辞(要約)
平素は県議会に対しましてご理解ご指導を賜り、ありがとうございます。
高齢者福祉を取り巻く環境は、少子高齢化などの社会の変化とともに大きく変貌してきました。徳島県では65歳以上の方が現在約24万7000名。35%の高齢化率が2040年には約40%と予想されており、高齢者福祉の向上はますます重要なものとなってきます。
そんな中、上板町の高齢者の皆様に住み慣れた地域での安心の暮らしをもたらすグループホーム健祥会こころは、地域を照らす太陽のような大変心強い存在になるものと確信します。私も県議として、引き続き徳島県の高齢者福祉向上のため取り組んでまいる所存です。
健祥会並びにグループホーム健祥会こころの益々の発展と皆様のご健康ご多幸を祈念しお祝いのご挨拶といたします。
その他、お忙しい中、ご来賓としてご臨席いただいた上板町議会議長本浄敏之様、同副議長安田孝子様、同議員前田忠道様、鈴木幸三様、富永志郎様、村上浩一様、乾崇様、吉岡薫様、上板町健康推進課課長補佐森村和寛様が紹介され、たくさんいただいた祝電の中から、徳島大正銀行代表取締役頭取板東豊彦様よりのメッセージが披露されました。
続いて施設の概要説明があり、管理者中島由美の新施設開設に当たっての決意表明と閉式の辞で落成式を終えました。
式典のあと健祥会こころ正面でテープカットが行われ、皆様を内覧会へとご案内しました。
木のぬくもりいっぱいのやさしい施設
熱心にご覧くださいました
グループホーム健祥会こころは、原則として上板町にお住まいで、要支援2・要介護(1~5)の介護認定を受けた認知症状のある方が入居の対象です。木造平屋建て・床面積607.82m2・2ユニット18人定員。それぞれのユニットには玄関とリビングダイニング、キッチン、浴室、洗面コーナー、各3ヶ所のトイレ、ソファーコーナー、中庭とウッドデッキに面した団らんコーナーがあり、使い勝手よく、家庭のような落ち着いた空間で家族のように暮らせる施設です。
18の個室全室に介護ロボット(見守りセンサー)が完備されており、利用者様にも介護者にも大きな安心を届けます。さらに、自立サポート浴槽など最新の機器を導入。建物の随所に利用者様の暮らしを思いやるやさしい配慮がなされ、あたたかみと明るさ、くつろぎあふれるデザインで入居者様をお迎えします。
見学の皆様は、整った設備とやさしい内装に感心しながら、最新の介護機器については職員からの説明に聞き入りながら、興味深くご覧くださいました。
17時まで続く内覧会の合間を縫って、リビングルームで新施設の辞令交付式が行われ、理事長より、管理者以下管理職者に辞令書が手渡されました。
健祥会こころ職員へ
落成式を無事終えることができましたが、これが出発点です。ハードは整いましたから、あとは皆さん方が技術の向上をはかり、心で寄り添う介護サービスの構築をお願いします。大事なのはこれからいかに地域の皆さんに評価をいただくか、です。
ハートとこころと、想いは同じです。しっかり連携し、シナジー効果を発揮できますようよろしくお願いします。利用者様とご家族に喜ばれる、そして地域の皆さんに愛されるような施設をつくっていきましょう。ともに頑張りましょう。
工事中、ご協力いただきましたご近所の皆様にお礼申し上げます。健祥会ハートともども地域の一員として、どうぞよろしくお願いいたします。
健祥会こころは12月1日開所。いつでもご見学にお越しください。
問い合わせ:老人保健施設 健祥会ハート tel.088-694-6666
[記事公開日]2022/11/17(木)