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健祥会グループの旗艦施設へ
中国より視察団
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中国社会科学院の若手研究者一行
特別養護老人ホーム健祥会モルダウ、ケアハウス健祥会リバティに、1月19日、 中国政府の研究機関である中国社会科学院より若手研究者25名の視察団が訪れました。
一行は日本の様々な社会システムの視察地として東京と徳島を選び、徳島では午前中、県庁で高齢者施策と男女共同参画施策についてレクチャーを受け、午後、徳島市応神町の2施設を訪ねてくださったものです。
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「中国と健祥会には交流の歴史が」
健祥会本部長中村晃子
視察団の皆さんを迎えての歓迎式典で、健祥会本部長中村晃子はグループの概要を紹介するとともに、「健祥会グループには、創始者中村博彦が、25年前、中国にもいずれ高齢化が訪れるとして、青島市と提携を結び、研修生の相互受け入れにより、中国の医療と日本の介護の交流を図ってきた歴史があります。
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また、創始者はEPAによる介護・看護人材交流に実現に尽力し、健祥会では9年前の制度スタート時から積極的に候補者を受け入れています。現在、インドネシア、フィリピン、ベトナム三カ国の人財173名が仕事に就いています。また、三カ国に加え、中国、韓国の人財も在籍しており、日本中でもっとも多くアジアの人財が集うグローバル職場です。日本は世界中のどの国よりもはやく高齢化がすすんだため、高齢者施設も充実し、介護技術も進歩しました。日本の介護は世界一です。この機会に、日本の介護に関心をもっていただき、どうか理解を深めてください、今日の出会いを大切に、新しい交流を育んでまいりましょう」と、歓迎の挨拶を申し上げました。
「高い国際化の実現に感銘」楊伯江団長
視察団の楊伯江団長からは流ちょうな日本語で、「湖南省長沙と友好姉妹都市提携を交わしている徳島県ですが、中国人にとってはなかなか訪れる機会の少ない地でした。しかし、この度、徳島が非常に文化や歴史の深い地であることを学び、訪問できることを光栄に思っています。さきほどの中村本部長からいただいた熱のこもった挨拶と、健祥会グループが高い国際化を実現しておられることに感銘を受けています。中国も今、日本より20年遅れで高齢化の局面を迎えています。アジアが日本から近代化を学んだように、次はよりよい高齢社会のあり方を学ばねばなりません。健祥会での現場見学はたいへん意味深く、良きお手本になることと、この視察に大きな期待を寄せています」と返礼の挨拶をいただきました。
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活発な質問が飛び交って
このあと、スライドでグループの概要や日本と徳島の高齢化の現状などを説明。質疑応答では、制度の内容、サービスの質や価格、EPA人財の教育プロセスなどについて、活発に質問が飛び交いました。通訳と資料の翻訳は、EPA人財担当職員である日本語教師柿田尋が努め、質問には、介護保健・福祉支援室長桝田和平が対応しました。
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利用者様と笑顔で談笑する姿も
一行は2つの班に分かれ、各施設の施設長の案内で、ケアハウス健祥会リバティと特別養護老人ホーム健祥会モルダウを見学しました。中国人の職員も同行し、通訳を務めました。
リバティでは大浴場や食堂、居室などの設備と利用者様の暮らしぶりをご覧いただきました。モルダウでは利用者様と青嵐保育園園児の昔遊び交流を見学したり、談話室で利用者様と片言の日本語で言葉を交わしたり、居室を訪ね、通訳を介して談笑する場面も。デイルームでは、リハビリ機器ボディスパイダーを使っての阿波踊り体操に笑顔で挑戦し、マッスルスーツを身につけて介護職の腰痛予防対策も体験していただきました。制度にも福祉施設のあり方にも強い関心を示され、見学後の質疑応答でも、社福の運営や、利用者の負担、リバースモーゲージなどまで幅広い質問が相次ぎ、皆さんの意欲と関心の高さを感じました。
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刺激をいただきありがとう!
4時間足らずの限られた時間でしたが、健祥会グループの介護の「心」と品質に触れ、母国に何かを持ち帰っていただけたなら幸せです。皆さんの興味の持ち方や積極性から、私たちももっと貪欲に学んでいかねばと刺激をいただきました。中国社会科学院の皆様、お越しくださりありがとうございました。
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[記事公開日]2017/01/21(土)