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女性がイキイキと活躍できる社会へ
第3回阿波女活躍サミット


女性経営者・管理職者比率が全国トップクラスの徳島県。イキイキと頑張る徳島の女性がさらに輝くことのできる環境を創出し、徳島経済の活性化を図っていこうという趣旨のもと第3回阿波女活躍サミットが、アスティとくしまブライダルコアときわホールを会場に開催され、健祥会グループ常務理事中村晃子がパネリストとして登壇しました。
グループ内にKIRARI WOMAN ネットワークを発足させ、女性の様々な活動を牽引してきた中村晃子ですが、徳島県経営者協会でも副会長として徳島活力化に取り組んでいます。サミットは徳島県経営者協会が主催し、徳島県の共催により開催されました。

基調講演では消費者庁長官新井ゆたか氏が、「女性が地域を強くする」と題して女性の活躍の重要性を語りました。

消費者庁長官新井ゆたか氏(要約)


女性の非正規率は高く、男女間の賃金差も大きい。女性は身につけたものをフルに発揮できずにいるということだ。また家事の比率が圧倒的に女性に偏っているため、専業主婦志向の女性も増えている。人生においては軸をたくさん持つことが大事なのに、女性からは仕事というひとつの軸が奪われてしまっている状態だ。女性活躍に取り組めば、企業にはさまざまなメリットがある。人口減少の中で、人口の半分を占める女性の活躍はとても大切であり、公的サポートの充実も望まれる。女性には、一人で悩まず、周りの人の知見を頼り手を借りながら、上手にワークライフバランスを実現し、強い自分をつくっていってほしい。


続くパネルディスカッションでは、これから仕事に就こうとしている学生、今、企業で働く人、そして経営者の代表が、どうすれば女性が働きがいを感じ、意欲を持って働き続けることができるのか、その能力を十分活かすためには何が必要なのか、「働きやすさ」とは?など、それぞれの立場から「働く」を考えました。常務理事中村晃子の発言をまとめて掲載します。

■ライフプランの中で、家庭、子ども、仕事にどのように優先順位をつけていけばいいのか?
自身の中で優先順位をつけるのは大事だが、その際、完璧主義では無理がある。バランスをとりながら柔軟性を持って夢を描いていってほしい。

■育児への配慮を、贔屓と捉える昭和的な考えへの対処法は?
意識改革が必要なことは言うまでもないが、企業も、特定の事柄に重きを置いた制度を作るのではなく、職員の誰もが人生のさまざまな局面を乗り越えて長く働いていけるような制度づくりをしていかなければいけない。長い人生の中で、100%の力で全力疾走し続けられない時もあるかもしれない。80%の力しか出せないときにはしっかり受け止め、120%の力が出せる時を待てるような度量の大きい組織でありたいと思う。

■上位職をめざす女性が少ない銀行において、女性の経営参画を促していくためのヒントは?
やはりキャリア上の身近なロールモデルが必要。女性管理職が増えない業界や職種については、男性がこれまでずっと履いてきた下駄をはかせてあげるのも一つの手ではないか。

■経営者の立場から、徳島の女性活躍について語る
性別も年齢も障がいの有無も関係なく、誰もが活躍を期待されており、社会の価値観はどんどんどんどん変わっている。企業にも地域にもダイバーシティーや女性活躍という視点は欠かせないし、加速する人口減少社会においては少数精鋭でどうやっていくかが問われる時代だ。意識を変えながら、柔軟にチャレンジしていくしかないと思う。
今日、生まれ育った徳島が大好きだから、ずっと徳島で働き、結婚し、子育てしたいという学生さんたちの声を聞いて、とても嬉しく思う。若い人のそんな思いに応えられるような企業と地域をつくり、次世代につないでいかねばならないと改めて感じた。


最後に中村晃子が未来への宣言をしてサミットは幕を閉じました。


このサミットの模様は、テレビトクシマ121chおよびケーブル12chで以下の時間に放送されます。
3月4日(月)9:00〜
10日(日)14:00〜
12日(火)14:00〜
15日(金)15:00〜

[記事公開日]2024/02/09(金)
[最終更新日]2024/02/15(木)

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