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175名に贈る「切磋琢磨」の言葉
第17回徳島健祥会福祉専門学校入学式 !
2012年4月7日、徳島健祥会福祉専門学校で、4学科(介護福祉学科、理学療法学科、作業療法学科、保育福祉学科)に新入生を迎え、第17回入学式が挙行されました。
中村博彦理事長告示要旨
震災後の1年間、日本は大きく揺れ、絆の中でしっかりと立ち直ろうとしている。しかし、もはや日本だけで勝つことはできず、アジアや世界の友との絆、友情の中で頑張って勝つことを考えねばならない。グローバル化がすすみ、企業も世界を見据えた戦略で闘うことになる。
グローバル化の加速する中で、皆さんは徳島健祥会福祉専門学校の扉を叩いた。アジアはひとつであり、世界という大きな土俵の中で競い合い、グローバル人材にならねばならない。
グローバル社会の中では、守備範囲が広がり、高度の専門性が求められる。今日、皆さんに切磋琢磨という言葉を贈る。「切」は削ること、「磋」は研ぐこと切磋は学問の道で開ける。「琢」は鍛え叩くこと、「磨」は磨くこと。人のいのち、自らの人生の大切さをわきまえながら自らを高めていってほしい。学問を修め、人間性を磨き、すばらしい人材へとのびてほしい。
グローバル化の中、本学も差別化を図らねばならない。学問の道場として、連携できる現場を持つことが差別化の武器だ。介護福祉学科には高齢者福祉施設の現場、保育福祉学科には全国に先駆け3・4・5歳児教育を実践する現場、また、本年からは、医の現場も加わることになった。学校と現場の直結という強みを活かして、切磋琢磨してほしい。また、早晩世界の共通語になるであろう英語づくりにも学校としてしっかり取り組んでいく。すばらしいグローバル人材へと育ち、アジア、世界で活躍し、時代を担う人になってほしい。
斎藤史郎学校長式辞要旨
専門学校で学ぶのは、社会の中で自立して生きていく能力を身につけるためである。4学科ともすべて学びの対象は人間であり、人間のからだの構造を知ることからはじまる。そこからそれぞれの専門領域の学びへと入っていく。はじめて出会う専門領域を学ぶには2年あるいは3年は短く、しかも卒業後は職業に直結している。だから普段からの勉強の姿勢が大切である。頭脳は使えば使うほどよくなるものだ。また、コミュニケーション能力を学校生活や実習の現場で高めていってほしい。
人間の研究は、人類の永遠のテーマである。人間の尊厳や生命の尊重の原点である。またわからないこともまだまだたくさんあるから、学びの興味が尽きることもない。
学問の進歩や社会環境の変化により、皆さんの守備範囲はより広がっている。国際化がすすみ、本校からも14人のフィリピン人介護不福祉士が巣立っていった。インドネシアからの短期留学生を本年度も受け入れる予定である。学習能力も意欲も高い彼らは、日本人学生にもよい刺激となっている。
長い人生可能性はいくらでもある。 我が国では天災は繰り返されてきたが、日本人はその都度困難を克服してきた。我々にはそのDNAが受け継がれており、日本は必ず復興する。考える力を養いながら、学校生活を送ってほしい。精進して立派な専門職になってほしい。そのための学びの環境を整え、しっかりと皆さんをサポートする。
入学生代表宣誓
「介護・医療・保育は、大転換期にある日本を担い支えるために、新しい時代へと歩み出しました。私たちは、自らの選んだ道の、その役割の重さを胸に、競い合いの時代を逞しく生き抜く専門職となるために、今、ここに誓います。
『福祉は人、人は心』『初めに意志ありき、観察眼を養え、問題提起力を持て、そして労を惜しむな』・・・健祥会が掲げるこの言葉の真意を体し、専門性と人間性を陶冶しながら、『進化する自分』をつくります。視線を広く世界に向けながら、常に高みを目指して『切磋琢磨』いたします」
[記事公開日]2012/04/10(火)