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「礼儀」と「感謝」を胸に
〜3保育園で卒園式
健祥会グループ保育園3園で3月17日(土)24日(土)の両日、卒園式が行われました。育英保育園21名、青嵐保育園22名、こまつしま健祥会保育園 26名の子どもたちが、「礼儀」と「感謝」、二宮金次郎の「勉学の志 勤勉さ 孝行心」を学び、競い合いの素晴らしさを体得し、強い心を育んで巣立っていきました。
24日、こまつしま健祥会保育園。26名の卒園児たちは、「はい」の返事、礼、お礼のあいさつ、すべてにりっぱな態度で卒園証書をいただきました。式典の間中しっかりと姿勢を正し、大きな声で元気いっぱい「君が代」や「仰げば尊し」を斉唱、お別れの言葉では園の思い出を上手に語る姿に保護者の皆さんは目頭を押さえていらっしゃいました。
在園児の態度もとてもりっぱで、「礼儀」と「感謝」をつくり、強い心を育むという中村博彦理事長の想いが、園児たちに実を結んでいることを実感させられました。
中村理事長は、
「私は今の日本人に大きな不安を抱いている。昨年の3.11の震災後、絆という言葉が流行したが、この言葉を胸にあたため、言葉通り行動している人がどれほどいるだろうか。『義務を果たす』『友を助ける』これが今の日本人から抜け落ちている。二宮金次郎の『礼儀』と『感謝』、『奉仕する心』を取り戻さねばならない。これが日本人再生、日本再生のキーポイントだ。
そして、徳島教育はといえば、学力でも体力でも全国下位を低迷しており、危機的状況だ。だから、3・4・5歳児教育が大切だと訴えて、健祥会3園では躾、情操、英語教室、体操教室など、どこにもまけない教育を実践してきた。4月に開園する4園目のとくしま健祥会保育園では、落ち込みが著しい理数力をのばす目標も掲げている。徳島大学大学院の指導のもとサイエンス教室をカリキュラムに加え、理数に興味を育んでいく。こまつしま健祥会保育園でも行いたい。今の徳島教育にもっとも欠けている就学前教育をつくっていく。
3/17 育英保育園 |
3/17 青嵐保育園 |
私は40年前、教員として人生をスタートした。もう一度人生があるなら教育の場に身を置きたいと思っている。若き日の教育への想いを具現化したのが4園だ。私の想いを受け止め、方針を受け入れ、子どもの範となって協力してくださった保護者の皆さんに感謝したい。その結果が子どもたちの実りとなっている。健祥会の保育園で育てた心と根性が、きっと将来大きく羽ばたくことを確信して、今日、皆さんを送り出す。
公立保育園、幼稚園が後に続いてくれることを願って、すべての子どもたちにすばらしい3・4・5歳児教育が与えられることを願って、より力を入れていくことをお約束する」と熱い想いを語り、最後に子どもたちに向かって「負けたらダメだよ。頑張るんだよ、頑張るんだよ」と語りかけました。
式典の後、卒園児からメセージと花束を贈られ、感極まった中村理事長。「卒園式のたび、保育園をやってきてよかったと嬉しさがこみ上げてくる。もっと頑張るぞと勇気が湧いてくる」とすばらしい卒園式を結びました。
[記事公開日]2012/03/27(火)