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新たな出発のとき〜アジアの人材として先進介護を担いゆけ
離職者訓練事業(緊急人材育成支援事業)第二期生卒業証書授与式
平成23年9月17日、徳島健祥会福祉専門学校で離職者訓練事業(緊急人材育成支援事業)の第二期生・介護福祉学科10月コースの卒業証書授与式が挙行されました。齋藤史郎校長から一人ひとりに卒業証書が手渡され、「志を果たして いつの日にか」と記された天童の駒が記念品として贈られました。 さまざまな事情で職を離れ、新たに介護福祉士への道を選んだ23名がいよいよ現場へと巣立っていきます。
<中村博彦理事長告示要旨>
介護は成長の一翼を担う産業となり、時代が皆さんを介護の現場へと呼び寄せた。時代が生んだ9月の卒業式だ。そして、時代はめざましく進化している。本校も、昨年のインドネシア教育大学との学術連携に続いて、今年8月、タイのクルアイナムタイ総合病院と国際交流連携を結んだ。徳島大学との間で交わされた委託研究では、認知症ケア、リハビリテーション、口腔ケアにおいて科学的介護をつくり先進介護の現場での標準化をすすめる。20年、30年前、アジア諸国が日本の土木技術を求めたように、今は、どの国も「健康大切、命大切」として、医療介護リバビリの技術を求めている。
皆さんは自らの意志で介護を担おうと決心した。科学的介護を担っていくのは皆さん方であり、その前途は洋々だ。新しい介護の担い手として大きく羽ばたき、心と技術で輝かしい人生をつかみ取っていってほしい。
<齋藤史郎学校長式辞要旨>
東日本大震災と福島の原発事故から我々は大切な教訓を得た。世の中には絶対安全の神話は存在せず、介護・医療の世界ではリスク管理が何より大切だ。専門家というに値する人ははなはだ少ないことがわかったと思うが、皆さんも介護職としての自分の専門性を自問することを忘れてはならない。これまで我々の国は天災も人災もたびたび経験しながら不死鳥のように甦っている。困難な経験も成長へのバネとしてほしい。過去の天災に学び、非常食の普及や倹約の奨励など対策に努めた米沢藩主・上杉鷹山は「為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり」の言葉を残した。人生には二つの道がある。皆さんは為せば成るの道を歩んでほしい。日出ずる国として再び日本が甦るために、一人ひとりが自立した人となり、自分のため社会のため、国内外で活躍する人になってほしい。
理事長賞を受ける住田佐喜子さん | 校長賞を受ける水口協子さん | 卒業生を代表して「学校で学んだ知識、技術、そして感謝の心を忘れずに頑張りたい」と答辞を述べる川崎由美子さん |
[記事公開日]2011/09/17(土)