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設立の想いを明日へ
とくしま健祥会認定こども園開所10周年
とくしま健祥会認定こども園が開所10周年を迎えました。10年という大切な節目ですから、コロナ感染症が高止まりしている中ではありますが、規模を最小限とし、対策を徹底して記念式典を挙行しました。
列席は5歳児とその保護者のみ。ご来賓として、徳島県議会議員 須見一仁様、徳島市議会議員 須見矩明様、八万地区社会福祉協議会会長 秋田孝様、八万地区民生児童委員協議会会長 木村洋一郎様、八万地域安全安心推進会会長 森 優様がお越しくださいました。
式典の前に、10年を振り返る映像が流されました。今は亡き健祥会グループ創始者中村博彦の晴れやかな笑顔も映し出され、職員たちは懐かしい想いで見入っていました。
式典では、法人を代表して、常務理事中村晃子がご挨拶に立ち、まずはご来賓お一人おひとりに、お世話になっていることへの感謝を述べ、さらに以下のように語りました。
常務理事中村晃子ご挨拶
健祥会グループといえば高齢者施設のイメージですが、実はその原点は児童福祉であり、1979年の保育事業、育英保育園がはじまりでした。当時、保育園は「保育に欠ける家庭の子どもたちを預かるところ」として、教育施設である幼稚園より下位に位置付けられていました。しかしグループ創始者中村博彦は、乳幼児期の教育こそ子どもの未来を決するとして、その社会通念に挑戦し、就学前教育を実践する、幼稚園に負けない保育園としてスタートさせました。創始者は元教員であり、そのため人を育てるということに並々ならぬ情熱を持っていたのです。その情熱と、長年にわたるグループの教育・保育のノウハウの集大成として、心血を注いでつくったのがとくしま健祥会保育園です。
こころを育てる道場や茶室、里山のある広い園庭など、唯一無二の環境の中、五感を豊かに育む様々な体験が繰り広げられています。ソフト面では、二宮金次郎の三徳「孝・勤勉・学問」の心を大切に、礼儀と感謝を教え、専門講師による英語・サイエンス・アート、茶道や体操などの特別教室を設け、健祥会グループならではの教育的サービスを展開しています。
時の経過とともに、教育・保育を取り巻く環境も制度も大きく変わっており、時代のニーズに応えるために、昨年、認定こども園として新しいスタートを切りました。
この10年の間には、この園で多くを経験した276名の子どもたちが巣立っていきました。成長した子どもたちの姿を見るにつけ、この園をつくってよかったと、誇らしさと嬉しさを感じます。一人ひとりの子どもたちの輝く未来を願って止みません。
10年の節目を迎えましたが、原点の想いは変わりません。いつの日も一人ひとりの可能性を伸ばしていける教育・保育を実践してゆくために、役職員一同、たゆまぬ進化を続けてまいります。地域の皆様方や保護者の皆様方のお支えあっての10年に心より感謝を申し上げますとともに、今後ともますますご支援を賜りますようお願い申し上げます。
来賓を代表して徳島県議会議員 須見一仁様がお祝いの言葉をくださいました。
徳島県議会議員 須見一仁様ご祝辞
10周年おめでとうございます。地元を代表し心からお祝い申し上げます。
まだまだ猛威を振るうコロナに対してしっかり対策しながら、のびのびとした日常がそこなわれることのないよう子どもたちを育ててくださっている園の努力に頭が下がります。
また、少子化や共働き世帯の増加により、教育・保育をめぐる環境は変化していますが、特色ある教育、一時預かり、子育て相談・支援などで、多様化する保護者のニーズにきめこまやかに応えていただいていることに深く感謝します。
人格の基礎が形成される乳幼児期には、質の高い教育こそ大切であり、その充実を図っていくことが極めて重要です。とくしま健祥会認定こども園が、徳島の宝、社会の希望である子どもたちの健やかな成長を育む場であり続け、20年、30年、地域とともに成長・発展してゆけますよう期待しています。
園児が感謝を込めたメッセージと歌を披露して式典終了。来賓の皆様には、里山のむくの木の剪定木でつくったキーホルダーとマグネット、そしてむくの木ファームで園児が育てた野菜をお土産にお持ち帰りいただきました。
コロナに配慮し規模を小さくした式典でしたが、10年という節目に、施設誕生の経緯を振り返り、感謝の想いと明日への決意をカタチにすることができました。ご臨席くださったご来賓と保護者の皆様、そしてお世話になっている地域の皆様、本当にありがとうございました。
[記事公開日]2022/08/08(月)
[最終更新日]2022/08/09(火)