KIRARI WOMAN ネットワーク主催の盛り沢山な1日
「仕事と子育て両立パパ」イベント×セミナー

「仕事も子育ても、どちらも大切にしたい、楽しみたい」、そんなパパたちが増えています。今年10月には「改正育児・介護休業法」により「産後パパ育休（出生時育児休業）」の制度もスタート、男性が育児を担うことが当たり前の社会はすぐ目の前にきています。
社会の課題にアンテナを張り、SDGsを視野に入れて活動するKIRARI WOMANネットワークが、今年の活動のテーマの一つに選んだのが「子育てパパ」。健祥会グループで働く子育て中のパパと子どもたち（希望者/14組40名）を対象に、「仕事と子育て両立パパ」イベント×セミナーを企画・開催しました。
会場となったとくしま健祥会認定こども園では、子どもたちが絵本の世界をイメージして園庭の里山の栗やどんぐり、色づいた落ち葉で創った素敵なアートで迎えてくれました。

オープニング挨拶
健祥会グループ常務理事中村晃子（要約・抜粋）

子育てに対する社会の意識は凄まじく変化しています。健祥会グループでも皆さんの子育てをサポート、バックアップしていきたいと思っていますので、今日、しっかり学んで帰ってください。
子どもという存在については、お腹の中で育み、産み、お乳をあげるというフィジカルな女性の役割があります。そして、子育てはその延長線上にあって、主役は女性で、ずっと男性はサポートという役回りでした。でも父と母がしっかり関わって子育てしていくというのが本来の姿ですし、仕事と両立していくとなればなおさらです。いい子育てができるかどうかは、夫婦が、いわば同志、もしくは戦友になれるかどうかにかかっていると思います。
子育てはとても大変ですが、子どもの存在は人生を豊かに幸せにしてくれます。今日はいろんな話を聞かせていただけると思いますので、ご家族の明日に、これからの人生に、生かしていってください。

セミナー講師を務めてくださったのは、徳島に父親支援を広げる活動に取り組む佐野崇之さん。ご自身も9歳7歳5歳の子どものパパであり、NPO法人ファザーリング・ジャパン会員、パパサークル「パパCOME ON！」メンバー、そして、「2018年とくしま子育て大賞イクメン・カジダン大賞」を受賞されている正真正銘のイクメンです。

「夫婦のパートナーシップを考えよう！」
佐野崇之様ご講演

産後の女性の身体や心を知ることから始まり、夫婦のパートナーシップのあり方、パパが子育てすることのメリット、男性の育児休業、チーム育児と、ワークライフバランスなどについて、制度のことも含めてさまざまな内容をお話しいただきました。お話の折々に提示される質問に沿って、＜楽しむ・協力する・否定しない・他言しない＞をルールに、グループに分かれてディスカッションしたり、自分のケースを語ったり。
参加者は、普段自分の中で、あるいは夫婦間だけで抱えている疑問や問題意識を、他の参加者と共有できたり、自らの育児やパートナーとの関係性を振り返る得難い機会となったようです。

今夜は夫婦会議の時間を持つこと、そして、①家事育児でやってもらいたいことを尋ねる②感謝を伝える③家庭と仕事の両立について話し合うという３つの宿題が出され、中身の濃いセミナーを終えました。

参加したパパは、「妻を十分気遣っていたつもりだったが、女性という性への理解や思いやりが足りていなかったことに気づけた」「同じ悩みや迷いをみんなが抱いていることを知り、なんだかほっとした」「いただいた資料『ママに聞いた、産後、パパにして欲しいこと』や『パパの極意書』などは、とても役に立ちそうです！」など、嬉しい感想を語ってくれました。

「ふれあい遊び」に「わらしべ長者」

セミナー終了後、「親子ふれあい遊びパパと遊ぼう」と題して、とくしま健祥会認定こども園とこまつしま健祥会認定こども園の保育教諭たちのリードで、パパとの親子遊びを楽しみました。

最後は、SDGsにも熱心に取り組んでいるKIRARI WOMAN ネットワークメンバーのアイディアで実現した「KIRARIわらしべ長者」。１階玄関ホールいっぱいにディスプレイされた子ども服、ベビーカー、チャイルドチェア、離乳食器、おもちゃなど、グループ内で集めた子育て用品を自由に持ち帰ってもらうという企画です。

＜もういらない・でもまだ使える・もったいない＞ものを必要な人の手に渡すことで、ものに新たな価値が生まれます。ささやかだけれど大切なSDGsの取り組み、参加者たちにとても喜んでもらうことができました。