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厚生労働大臣、「エリザベート成城」へ
15人のEPA人材が就労する「エリザベート成城」
EPAによる介護看護人材交流は今年11年目を迎えます。健祥会グループでは初年度からこれまでに累計約330名、日本一たくさんの人材を受け入れてきました。日本語学習をはじめとする国家資格取得の支援、生活支援・家族支援など、様々なノウハウを積み重ね、充実させ、現在、197名が各地の特別養護老人ホームや老人保健施設などで就労。入居者様・利用者様にも喜ばれ、現場にとってなくてはならない戦力となっています。
介護分野にも技能実習制度の門戸が開かれ、いよいよ多文化共生国家へと歩みはじめた日本。グループの中で最も多く、15人のEPA人材が就労する特別養護老人ホームエリザベート成城に、根本匠 厚生労働大臣が視察にお越しくださいました。
ユニットでの仕事ぶりに感心しきり!
冒頭、大臣より、「国内の介護現場で就労される外国の方々は、年々増加しており、今年4月からは新たな介護人材の受け入れを開始する予定です。厚労省では、こうした方々が円滑に就労できるようにしっかり取り組んでまいりたいと思います。本日はEPA介護福祉士・候補者が就労されている現場を見せていただき、また、課題があればお聞きし、実際の施策に反映出来ればと思いますので、どうぞよろしくお願いします」とご挨拶をいただきました。
中村晃子健祥会本部長から、健祥会グループでのEPA人材支援について概要を説明した後、ユニットへ。EPA人材が流暢な日本語で入居者様とボール遊びをしたり、一緒に歌を歌ったりする様子を見学していただきました。大臣は、スタッフのひとりが日本語の文章で素早くケース記録を入力している様子にとても感心なさっていました。また、EPA介護福祉士及び候補者の代表5人と意見交換の時間も設けられました。
「マネジメントの生きた、良きモデルケースです!」
視察を終えて大臣からは、「今回の視察で私が特に注目したのは、介護人材の処遇の問題です。この施設では日本人と同等以上の待遇を用意してくださっている。そして、人材育成のステップアップの仕組みも導入されており、管理職への登用という道も開かれている。きちんとしたマネジメントのもと、外国人材受け入れのモデル的な取り組みをしてくださっている施設だと思います。受け入れ問題では、いろいろと国会でも議論がありましたが、こうした優良な取り組み事例をしっかり横展開していくことが大切です。すばらしい施設を見せていただき、非常に参考になりました。ありがとうございました」とコメントいただきました。
「力を尽くして日本人と同様に大切に育てていきます!」
これを受けて本部長より、「介護業界は人手不足が非常に著しい業界で、大臣がおっしゃったようにそれぞれの法人や地域で差があるのも事実だと思います。とにかく今、この業界で事業を存続していくためには、外国人材は無くてはならない存在です。これまで制度の中で有為な人材が帰国しなければならないケースをいくつも見てきましたので、そういった状況が生まれないような制度であってほしいです。新しい在留資格ができ、選択肢が広がることを非常に歓迎しており、運用しながら現実に即して進化していくよう願っています。現場としてはサービスの質は絶対に落としたくありませんので、精一杯力を尽くしてキャリアアップの道筋の中で日本人と同様に育てていきたいと思っています。どうぞ現場に生きるような制度・施策をよろしくお願いいたします」とご挨拶申し上げました。
根本大臣、お忙しい中ご視察いただき、ありがとうございました。
[記事公開日]2019/01/22(火)