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頑張れ、インドネシアの人材たち!
インドネシア出稼ぎ労働者雇用・保護国家機関(BNP2TKI)のヘルモノ国際協力部長、在大阪インドネシア総領事館イブヌ ハディ総領事を迎えて
インドネシア出稼ぎ労働者雇用・保護国家機関(BNP2TKI)のヘルモノ国際協力部長、在大阪インドネシア総領事館イブヌ ハディ総領事、ボンニー サストラネガラ副領事が、インドネシア介護福祉士候補者との懇談に健祥会を訪れました。
来年1月27日の介護福祉士国家試験を控え、模擬試験に臨む2期生たちを激励会したあと、今年合格を果たした1期生3人のほか、3期生4期生と、徳島健祥会福祉専門学校学生会館で懇談のひとときをもちました。
理事長挨拶
縁を大切にしたい。1期生7人が健祥会を選んでくれた。この縁を大切にしたくて、インドネシア、フィリピンからの介護福祉士候補者の皆さんのために、日本人と同等の権利を享受できる労働システムをつくりたいとの思いで、101人の皆さんをお迎えしている。
EPAを結びながら、大統領と首相が約束しながら、官僚機構の中の抵抗勢力によって、入れさせない制度になってしまっていることが本当に申し訳ない。国会議員として、改善のために頑張っている。
国家試験は、漢字にルビがうたれ、試験時間も日本人の1.5倍になる。難しい言い回しもなくなっていくので、心配はいらない。問題は、介護保険の人員配置基準にカウントされないことだ。このために日本の受け入れ側が手を挙げられない。このことは送り出し国ではあまり知られていないが大きな壁だ。3月までに見直すことになっているが、インドネシア政府としてもこの点を取り上げて改善を要望してほしい。ベトナムのグエン タン ズン首相にもそう申し上げている。
1期生7人を迎えたとき、日本のお父さんのつもりで、彼らを子どものように思って面倒を見てきた。しかしかなかなか私の思いが伝わらず、残念で仕方ない。皆さんには介護領域だけの勉強で満足するのでなく、より広く深く知識を積んで、目標を高く持ち、上を上をめざしてほしい。平凡を求めてはいけない。10人に1人や2人くらいはマネジメントや提案のできる人材に育ってほしい。そのためには勉強だ。朝4時からのBSニュースを視て、日にち遅れでもインドネシアのコンパス紙を読んで、インドネシアの政治や経済に精通し、健祥会のインドネシアでの戦略を提案していけるくらいの人材に育ってほしい。意欲をもって上を目指す人には、勉強の場もチャンスも与えてあげたい。頑張ってほしい。
本日はイブヌ ハディ総領事とより深い人間関係をつくっていきたいとの思いでお迎えした。海を越えてのはるばるのお越しにお礼申し上げる。
ヘルモノ国際協力部長挨拶
今日は、インドネシア介護福祉士候補者の皆さんがどういう勉強をしているのか視察に来た。明るく生き生きとした皆さんの様子に安心した。現場も見せてもらって、皆さんからの意見や要望を聞き、変えられる点は改善して、よりよいプログラムにしていきたい。中村理事長からは、インドネシア人の弱点を指摘いただき、また、制度にまつわる貴重な情報もいただいた。中村理事長がアジアの介護福祉士の権利のために闘ってくださっていることはよく承知している。本日いただいた情報をしっかり吸収して、EPA再検討に反映させていけるよう、発信してゆく。友人として、ますます交流が深まることを願っている。今後もインドネシア介護福祉士や候補者の育成と、ご協力をよろしくお願いしたい。
一行は懇談会のあと、障害者支援施設健祥苑を視察し、候補者たちの現場でお様子を視察しました。中村理事長の「アジアはひとつ」の熱い思いが伝わったことと思います。
インドネシア総領事ら来県│徳島新聞(2012/12/09掲載)
[記事公開日]2012/12/08(土)