消費者志向自主宣言 2021年フォローアップ
社会福祉法人 健 祥 会
理 事 長 中 村 太 一
1.理念
『福祉は人 人は心』『心と心』
創設以来変わらぬ福祉の心で、37年余(H29.12.26消費者志向自主宣言時点)にわたって培ってきた技術とノウハウ、地域との絆を財産に、お客様のニーズに寄り添った質の高いサービスを提供し、すべての人の明日を想い、地域社会の安心を担っていきます。
『明日を想う』:コーポレートメッセージ
ご高齢者、子どもたち、地域の皆様、そして職員たち、すべての人の明日を想って、「誰もが利用したい」、「誰もが働きたい」、「誰もがこの地域になくてはならない」と感じていただける社会福祉法人を目指します。
2.取組方針
- ①経営トップのコミットメント
- ②コーポレートガバナンスの確保
- ③職員の積極的活動(企業風土や職員の意識の醸成)
- ④事業関連部門と品消法関連部門の有機的な連携
- ⑤消費者への情報提供の充実・双方向の情報交換
①経営トップのコミットメント
- 介護・医療現場では、「地域を支える拠点施設」としてサービスの高機能化を図り、ご高齢者とご家族の安心を担います。
- 保育現場では、心と知と体を育む就学前教育、保護者のニーズに寄り添ったきめ細やかな保育サービスの提供に努めます。
- 専門学校では、教育態勢をさらに強化し、高い専門性と福祉の心を持った人財育成に努めます。
主な取組・成果・改善内容
私たちの仕事はご利用者と直接、深くかかわる仕事であるだけに、人財の質がサービスの質に直結します。魅力ある職場、選ばれる職場であるために職環境と働き方の改革をすすめています。子育て応援手当の創設や男性の育児休暇取得の推奨など、ワークライフバランスの実現に向けた改革を加速させるとともに、ICTによる効率化や、ロボットによる介護職の負担軽減など健康経営にも取り組んでいます。
②コーポレートガバナンスの確保
内部監査室の設置によるグループ内全施設の指導監査を行い、法令が遵守され、適切なサービスを提供しているか確認します。また、会計監査人による監査を実施することで、運営の透明性の確保と適正かつ公正な支出管理を担保し、ガバナンスの強化、財務規律の確立を図ります。
主な取組・成果・改善内容
2017年の社会福祉法の改正により社会福祉法人健祥会は、全国で2万を超える社会福祉法人の中で300ほどしかない特定社会福祉法人となり、社会への大きな責任を負うことになりました。ガバナンスと財務規律の厳格化、組織の透明性、地域貢献がより高いレベルで求められますが、企業であれば、一部上場になったようなものと受け止め、身を引き締めて経営に臨んでいます。
- 2019年度 監査法人による会計監査において「無限定適正意見」の最高評価
- 法人内部独立機関「監査室」による全事業所への法人内指導監査実施
③職員の積極的活動(企業風土や職員の意識の醸成)
- 施設は地域の一員であり、地域の皆様のお支えで成り立っています。利用される方への福祉サービスだけでなく、地域コミュニティの拠点として、認知症サポーター養成講座など、職員の専門性や施設の設備を活かしながら、地域の実情とニーズに合わせて様々な活動を行います。
- サービスの高品質化を職員のやりがいにつなげ、キャリアアップの道筋を描きます。そのためにも、各サービス種別毎の研修会や施設単位の勉強会などを積極的に開催していきます。
主な取組・成果・改善内容
認知症への理解促進を図るために、2014年より「認知症サポーター」養成講座を施設内外で実施。健祥会主催の徳島県内の講座で「2017年度中に1万人」の目標を掲げ、2018年2月14日に達成することができました。2020年3月末の「認知症サポーター」の累計は15,338人です。
事例健祥会グループ内高齢者施設は、サービス力の向上を図るために、年間テーマに沿って計画的な取り組みを実践しています。2020年度のテーマは「サービスの質の向上とメンバーシップ〜原点に立ち返り、今、私たちがやるべきこと〜」。1年の取り組みの成果を検証するとともに、介護の楽しさ、やりがい、誇りを職員みんなで共有し、現場の士気と意欲を高めるために、毎年「年間取組発表会」を行っています。
事例仕事のキャリアばかりでなく、人としての成長も大切に、育ち合い高め合うことをめざす健祥会グループ女性職員のネットワークです。 職員の資質向上を目的としたさまざまなイベント・セミナーを企画・運営することで自らのスキルアップもめざしています。
④事業関連部門と品消法関連部門の有機的な連携
- ご意見箱の設置やご利用者・ご家族へのアンケート調査を実施し、潜在的なニーズやサービスに対する評価を把握することで、より良いサービスの提供に努めます。
- 事故や苦情が発生した場合は、事故防止・苦情解決のための委員会を開催し、発生の要因分析と今後の対応策・改善策の検討、対策実施後の評価を行い、再発防止とサービスの向上に努めます。
主な取組・成果・改善内容
アンケート調査については、概ね3年を目安に健祥会のサービスをご利用いただいている、すべてのご利用者・ご家族に「ニーズ調査」と称して実施しています。具体的には、「施設の清潔度」、「職員の挨拶や言葉遣い・身だしなみ」、「食事やサービスの内容」などの質問内容です。2020年度の結果としまして、34事業所のご利用者・ご家族、総数1,962名にアンケートを配布し、1,530名の方々に回答を得ました。回収率78.0%と、非常に高い回収率となっており、一つの要因としては、ご利用者・ご家族への日頃からの関わり方が数字として表れたのではないかと考えております。この調査結果については、法人で各施設のサービスごとに集計し、施設へ周知。施設は家族会での説明や施設内に掲示するなどして、調査結果と改善策をご利用者・ご家族へ公表しています。
⑤消費者への情報提供の充実・双方向の情報交換
- 健祥会グループの取り組みや各施設のサービス内容をより多くの皆さまにご理解いただくため、ホームページや広報紙、パンフレット等を通じて紹介します。
- 健祥会グループの施設やサービスの紹介と介護・医療・保育などの幅広いニーズに対応できる相談センターを開設し、地域の皆様と双方向での情報の発信・受信に努めます。
主な取組・成果・改善内容
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上記に記載した取り組みや各施設で実施された催しなどを随時ホームページで公表しています。
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1年間の取り組みをまとめた2つの広報誌を作成しております。一つ目は創設当初より毎年発行している「健祥会だより」。もう一つは、健祥会グループの施設を13のステージに分け作成した「ステージだより」です。こちらは主に施設での取り組みを紹介するものです。また、「だよりコンテスト」を開催し、質の高い広報誌を作成するきっかけづくりをしています。
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「11月11日」は「国民誰もが介護について理解・協力する日」。健祥会グループでも毎年すべての施設で様々な催しを企画・運営しています。
事例