新しい年度を迎えました。今年の12月で、エリザベート成城は開設から丸10年となります。この間、ご入居者やご家族、職員等からたくさんの支援をいただきました。心からお礼申し上げます。
これまでの間で最も印象が強いのは、なんといっても新型コロナウイルスの全世界的な発生という前代未聞の事態でしょう。重症化しやすい高齢者の方をお預かりする責任の重さを痛感しました。また、リモートワークなど問題外で、感染の恐怖と常に隣り合わせの状況の中、冷静に業務にあたってくれた職員を本当に頼もしく感じたことでした。個々の職員だけでなく、その同居家族の理解と協力に感謝いたします。入居者ご家族の皆様にも、面会や外出の制限等で多大なるご迷惑をおかけしました。直接お会いになりたい気持ちを、感染症対策のために堪えていただきましたこと、改めて御礼申し上げます。しかしながら、何名かの入居者の方が新型コロナウィルスに感染してしまいました。回復された方もいらっしゃいますが、残念ながらエリザベート成城での生活が叶わなくなった方もいらっしゃいます。そのお一人お一人のことを考えますと、慚愧の念に堪えません。改めて適切な感染症対策に取組み続けて行く決意を新たにしております。
今年度もどうかよろしくお願いいたします。
令和6年4月1日
特別養護老人ホームエリザベート成城
都市型軽費老人ホーム緑風
施設長 俵木 伸子