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健祥会グループ創立40周年の節目の年度
24名の新入職員を迎えました

多くの若者が社会への新しい一歩を踏み出す2020年春、世界は新型コロナウイルス感染症の蔓延という大きな困難の渦中です。行動の自粛要請が出され、入社式を中止とする企業も多い中ではありますが、健祥会グループでは新入職員の人生の節目を祝いたく、規模を縮小し、最善の手立てを尽くすことで入職式を挙行しました。

24名の新入職員の名前が読み上げられ、理事長中村太一より、代表者に記念品が手渡され、以下の訓辞がありました。

健祥会グループ理事長 中村太一訓辞(要約)

守りの姿勢や固定観念を打ち砕く
そんな心構えで!


皆さんが健祥会グループを選んでくださったことが嬉しく、有り難く、心より歓迎します。おめでとうございます。
健祥会グループは今年、創設40周年、そして介護保険制度は施行20年を迎えます。そんな節目の年度に仲間に迎える皆さんの人生の大切な節目をともにお祝いしたく、縮小・簡略化して入職式を挙行しました。窓も開け放って少し肌寒いせいもあり、文字通りとても身の引き締まる思いです。

40年前、ひとつの特別養護老人ホーム、ひとつの保育園でスタートした当時と比べるとグループの規模はずいぶん大きくなりました。また、本日、小松島市初の小規模多機能ホーム健祥会テルダムと、健祥会ケアプランセンター阿南がオープンします。グループ5法人のうち、社会福祉法人健祥会と緑風会は、ガバナンスと財務規律の厳格化、そして地域貢献がより強く求められる特定社会福祉法人となり、モデル的な組織づくりをめざしているところです。

組織は規模が大きくなると、守りに入り、現状に甘んじるきらいがあります。しかし、デイサービス事業を四国ではじめてスタートさせた39年前からこれまでずっと、時代に挑戦し先駆的なサービスをつくってきたように、今後も挑戦を続けなければなりません。
規模に甘えず、初心を忘れず、挑戦し進化していくには、新しい感覚、新しい発想が必要です。皆さんが新しい風になって、守りの姿勢や固定観念を打ち砕いてください。そういう心構えで臨んでください。
消費税増税分の多くが社会保障の充実に充てられるとされ、かつては考えられなかったほど社会保障分野には世間の耳目が集まっています。社会からあたたかく、厳しく注視されていることを肝に命じてください。

内定式の折に中村晃子業務執行理事より、三つのお願いをしましたが、実行できていますか。一つ目。新聞を最低一紙は読み、学ぶことを怠らず、情報を持ち、視野を広げ、自分を高めていってください。
二つ目。福祉の現場にもAIやロボットの導入が進んでいますが、私たちの仕事はAIが取って代わることのできない仕事です。常に感謝を忘れず、優しさ力、人間力を高めていってください。昨年、グループのIT化もずいぶん進みました。一方で今年は原点回帰を掲げています。ITと福祉の心をうまくマッチさせていくことが今後のあるべき姿です。
三つ目。これは、今はコロナの影響で難しいですが、行動範囲を広げ、人と出会い、今しかできない経験を積んでください。

今、希望に燃えている人も不安を抱えている人も、皆さんには新人にだけ与えられた「尋ねる」という特権があります。迷わず、恐れず、この特権をフルに使ってどんどん教えを請い、自分の力にしてください。訊かれた方にも気づきとなり、相乗効果で職場に活気が生まれます。
共に創る「共創」と競い合う「競争」、前に進む「進化」と深まる「深化」が私たちのキーワードです。どうか、高い志とモチベーションを持ち続け、新しい自分・新しい施設・新しいグループの姿を描いていってください。共に頑張りましょう。

新入職員決意表明(抜粋)

社会に貢献する仕事に携わっていけることへの喜びと、少子超高齢化の中、福祉に与えられた使命、背負う責任の大きさを、今、ひしひしと感じています。
また、健祥会グループが、年齢性別国籍を超えて、すべての人がその能力を発揮できるフェアな環境であることを嬉しく思います。多様性にあふれる組織の中で、成長しステップアップしていけるかどうかは、すべて私たち自身のありようにかかっていることを心に刻み、常に最善を尽くしていきたいと思います。
思いやりにあふれた上質なサービスを広く地域社会に届けることができるよう、学ぶこと、努力することを忘れず、誠心誠意、職務に励んでまいります。どうぞよろしくお願いいたします。


新入職員には、社会保障制度の未来を見据え、社会福祉法人としてのあるべき姿を提唱した健祥会グループ創始者中村博彦の最後の著書「新成長産業としての介護」が贈られ、コロナウイルス感染症の早期収束を願いつつ、2020年度がスタートしました。

[記事公開日]2020/04/01(水)
[最終更新日]2020/04/09(木)

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