徳島労働局より、局長、労働基準部長ら
視察のために来設
労働者の行動災害防止に関する周知啓発のため、転倒災害防止・腰痛予防対策に積極的な事業所を訪ねる労働局長巡視の対象に社会福祉法人健祥会を選んでいただき、徳島労働局から竹中郁子局長らがお越しくださいました。
健祥会グループ常務理事中村晃子、人事部長らがお迎えし、社会福祉法人健祥会の概況と、介護従事者の負担軽減、転倒防止・腰痛予防のために様々な機器を導入していることなどをご説明申し上げました。
その後、まず特別養護老人ホーム笑顔の現場と健祥会プレゼンテーションをご案内。笑顔では、転倒 ・腰痛に関するリスクのある場所や作業、それに対する防止・予防について施設長から説明ののち、居室で実際に介護ロボットの使用体験をしていただきました。続いて健祥会プレゼンテーションでは、介助者と被介助者になっていただき、移乗サポートロボットやアシストスーツにより介助者の体への負荷がどれほど軽減されるかを実際に体感していただきました。
最後に意見交換の時間がもたれ、竹中郁子局長より、「『人の手によるケアが最良だという想いから機器導入に抵抗感を抱く職員もおり、その意識改革が重要だ』との中村常務理事の言葉をしっかり踏まえ、未導入の事業所に提案していくとともに、とくしま介護現場DXサポートセンターの素晴らしい取り組みも広く紹介したい。新しい知見を得る有意義な巡視になった」と、中村祐樹労働基準部長より「全労働災害の約4割を占める転倒や腰痛について、健祥会グループではリスク評価を進め、安全対策の本質的な強化を図るとともに、災害防止にも十分な対策を講じている。さきほどの介護ロボット体験では腰痛対策としての有用性を実感した。引き続き、管内事業場の模範となるような取り組みを進めていただきたい」とのコメントをいただきました。
笑顔施設長より、「介護従事者の負担軽減のため、様々な介護ロボットが導入されているが、利用者のケアに即座に対応しなければならないため、取り扱いや装着に時間を要するものは実際の現場において浸透しにくい傾向がある。実用的な機器も増えてきてはいるが、介護従事者の負担を減らし労働災害をなくすためには、より実用的な機器の普及が待たれるので、国の機関からの支援や情報提供をお願いしたい」と現場サイドの思いをお伝えしました。
また、人事部長から本日にお礼を申し上げるとともに「今後も腰痛対策や転倒予防に一層取り組み、職員が安全に働ける現場の整備に邁進していきたい」と抱負を述べさせていただきました。
介護ロボットの利用は、介護職員の負担軽減はもちろんのこと、利用者様にとっても安全で安心の介護につながります。常務理事の申し上げた現場職員の意識改革もすすめながら、より円滑で効果的な利用を推進してまいります。また、グループ内医療法人青嵐会むくの木クリニックとの連携のもと、職員が心身ともに健康で喜びをもって働くことができるよう、より良い職環境づくりに努めてまいります。
[記事公開日]2025/02/08(土)
[最終更新日]2025/02/10(月)