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「癒し・わがまま・還る空間」
ケアハウス健祥会リバティ開所20周年
ケアハウス健祥会リバティが開所20周年を迎え、ご入居くださった皆様とそのご家族、地域の皆様への感謝を込めて記念式典を開催しました。
冒頭、「舞踏会-健祥会のうた-」の斉唱に続いて、健祥会グループ理事長中村太一がご挨拶申し上げました。
健祥会グループ理事長中村太一ご挨拶
健祥会リバティは、平成15年10月1日、健祥会グループ9番目のケアハウスとして誕生しました。今日は二十歳のお祝い、特別な日です。当時私は、お隣の特別養護老人ホーム健祥会モルダウの施設長であり、リバティの開所にも携わりました。20代だった私も来年50歳を迎えます、自由・独立という意味の「リバティ」を名称に、「癒し・わがまま・還る空間」としてこの施設をつくった父・中村博彦も他界し、はや10年になります。まさに光陰矢の如し、1日1日を大切に悔いのないよう生きていかねばと思います。
これまで頑張って日本社会の発展を築いてくださった皆様への恩返しのつもりで、職員一同、質の高いサービスに一層努めてまいりたいと思っています。
現在、3人に1人は65歳以上という超高齢社会です。20年前に比べて高齢者数は約1.6倍、介護サービス利用者数は約3.3倍に増加しています。こうした状況下、今、介護業界ではIT化・デジタル化が急速に進んでおり、デジタルがもたらすエビデンスのもと、科学的な視点で質の高い介護をつくっていくことが求められています。
一方で、デジタルがどんなに進展しようと、AIには担えない、人が人にしかできない大切なものがあります。グループの原点である「心」です。利用者様にとって一番大切なのは「人と人」「心と心」のサービスであるというこの原点に私たちはもう一度立ち還ります。そして「心」の上に、グループが40年にわたって培ったノウハウとエビデンス、さらにデジタルを融合させ、利用者様にとっても介護者にとってもやさしく安心で、専門性の高い介護をつくっていきたいと思っています。
この20年間で健康長寿は進展しています。20年前徳島県では100歳以上の方が226名でしたが、現在は748名もいらっしゃいます。また、110歳以上の超長寿者が全国に150名いらっしゃいます。この方々は健康長寿のエリートであり、その秘訣を探る研究も進められており、まさに人生110年時代の到来近しです。
ここリバティでも100歳を超えてなお元気で自立した暮らしをなさっている方がおられます。皆さんが超長寿者となりますよう、手と手のぬくもり、こころの通い合いを大切に、健康で充実した生活をお支えしてまいります。職員一人一人が、自分の大切な人を託したい施設かどうかを常に自らに問いながら、人生110年時代のパートナーとして、地域の皆様にも愛されるリバティでありたいと願っています。
これまでのお支えにあらためて深く感謝申し上げますとともに、今後も変わらぬご指導ご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げ、20周年のご挨拶といたします。本日はありがとうございました。
入居様お二人に
感謝状とお祝い状
ご来賓のご紹介に続いて、記念冊子の懐かしい写真で20年の歩みを振り返りました。続いて、開所と共に入居以来20年にわたってリバティで暮らしてくださっている方、100歳を超えてなおお元気でお暮らしの方、お二人に感謝状とお祝い状を贈呈し、「健康と自立」を寿ぎました。
開所時よりの入居者様は、歩行浴を日課に買い物やお料理も楽しまれておられるとのこと、「64歳で入居し、あっというまの20年でした。ここは私にとって天国のようなところです」とのコメントをくださいました。
100歳の方は、KIRARI WOMAN ネットワーク主催のファッショーにも出演くださった方。「リバティの最高齢記録更新を施設長と約束したが、まさか実現するとは!長生きできたのは皆にやさしくしていただいているおかげです」と、かくしゃくとしたお姿でご挨拶くださいました。
お二人とご来賓の皆様にもステージにおあがりいただき、皆でくす玉を開いて今日の日を祝いました。
式典終了後に催された徳島文理大学音楽部の皆さんによる記念コンサートは、クラリネットアンサンブルとピアノの弾き語り。美しい生の音に聞き入る、贅沢なひとときとなりました。
音楽で心満たされたあとには、厨房が腕によりをかけたお祝膳を召し上がっていただき、どなたも和やかな笑顔で記念の1日を終えました。
本日のお祝い膳
徳島文理大学の皆様、素敵な演奏と歌のプレゼントに心より感謝申し上げます。ご出席くださった皆様、ありがとうございました。リバティは次の10年に向かって新しい歩みをはじめます。
[記事公開日]2023/10/28(土)
[最終更新日]2023/10/31(火)