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今年もベトナムから仲間を迎えて ~平成27年度ベトナム介護福祉士候補者辞令交付式
ようこそ健祥会へ
アジア諸国とのEPA(経済連携協定)による介護・看護人材交流のスタートから8年目となる今年、日本語や介護の導入研修を終えたベトナムからの第2陣6名を迎え、辞令交付式が行われました。 健祥会本部長中村晃子の開式の辞に続き、日本・ベトナム両国の国歌、健祥会の歌「舞踏会」を全員で斉唱。健祥会グループ理事長中村太一から一人ひとりにあたたかな眼差し、激励の言葉とともに辞令書と記念品(国家試験合格を期して電子辞書)が手渡されました。
理事長訓辞(抜粋)
ベトナムからの介護福祉士候補者第2期生として来日された6名の皆さん、健祥会グループへようこそ。皆さんを我々の仲間として心から歓迎します。
2008年にスタートしたEPAによる介護人材交流は、健祥会グループ創始者中村博彦の大きな夢への架け橋でした。創始者は、人口減少・少子高齢の日本の 介護現場の人材不足を心配し、また、アジア諸国もいずれ高齢化に直面するとして、早くから「アジアはひとつ」を唱え、外国人介護職の受け入れを政府に熱心 に提案してきました。その結果、皆さんの母国とのEPAの中に「人の移動」として盛り込まれたものであり、この制度は創始者が生みの親であると言っても過 言ではありません。
創 始者の熱い意を体して、健祥会グループは日本の中でもっとも多くEPA人材を受け入れている法人です。現在、インドネシア58名、フィリピン46名、ベト ナム12名、合計116名の先輩が仕事に就き、利用者さんたちからも高い評価をいただくとともに、33名が介護福祉士の国家資格を取得しています。また、 インドネシア1期生のアリフ・バスミンさんは、昨年、日本人でも合格率19%程度の難関であるケアマネジャーの資格試験に合格、EPA人材全国初の快挙を 成し遂げています。健祥会は皆さんへのサポートを惜しみませんので、まずは介護福祉士の資格を取得し、さらに目標を高く大きく掲げて、アリフさんのように 挑戦していってください。
家族のもとを離れ、見ず知らずの地で働きながら学ぶのは大変だと思います。けれど、今の気持ちを忘れず、夢を投げ出さず、互いに励まし合って、自分のために、家族と祖国のために、目的に向かって努力し、成長してください。
健祥会には頼りになる先輩や上司がたくさんいます。遠慮なく何でも相談し、教えを乞い、日本の風習と介護現場を早く理解してください。健祥会の福祉の心と 先進の介護技術を身に付け、それぞれの施設で利用者さんから喜ばれる人財になってください。創始者の志を私が引き継ぎ、頑張れる環境を整えて、精いっぱい サポートします。
ようこそ健祥会へ。それぞれの明日を想い、ベトナムと日本の明日を想い、ともに頑張りましょう。
働きながら学べる幸せに感謝して
理 事長の言葉を受け、就任者を代表して、グエン ティ ヒエンが、「介護先進国日本のトップリーダーであり、これまで多くの EPA人財を受け入れている健祥会グループの職員として、最先端の介護を学んでいけることを心から嬉しく光栄に思います。一日も早く施設での生活に慣れ、 あたたかく迎え入れてくださった皆様の期待に応えられるよう、全員国家試験に合格できるよう、仕事に、勉強に、最善を尽くしてまいります。私たちは、健祥 会グループ職員としての誇りと自覚を持ち、礼儀と感謝の心で一日一日を過ごします。3年後、晴れて日本社会の支え手となるために、そして、いずれ高齢化に 直面する母国に日本の先進介護を伝える架け橋となるために、大きな夢に向かって一生懸命努力することを誓います。どうかご指導よろしくお願いいたします」 と決意表明しました。
ベトナムからの1期生のリードにより、全員が健祥会グループ訓と平成27年訓を唱和。続いて、老人保健施設健祥会ウェルの 介護福祉士であるインドネシア第2期生のアズカ ファド アッシャリがEPA職員を代表して「健祥会グループには三つの日本一があります。EPA人財受け入れ数日本一、国家試験合格者数日本一、そして日本でただ 一人、EPA人財のケアマネがいます。そんな健祥会グループで働きながら学べることはとても幸せなことです。皆さんが幸せを感じながら安心して勉強に仕事 に励み、3年後の合格をめざせるよう、私たちは応援を惜しみません。なんでも遠慮なく相談してください。今日から仲間です。日本とアジアの架け橋となるた めにともに頑張りましょう」と激励の言葉を贈りました。
2名は老人保健施設健祥会バーデン、4名は特別養護老人ホーム健祥会清盛で8月6日から就労開始しており、3年後の国家資格取得をめざします。施設の利用者様、地域の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
[記事公開日]2015/08/11(火)